B.B.カードとの出会いを頂いた泉先生の論文

2020年11月 B.B.カードとの出会い

「これなら、話せるようになる!!! この「B.B.カード」を使った英語教室がやりたい!!!」

そう思ったのは、泉先生の発表に出会った、2020年末のことでした。

それまで、何年もの間何人もの子どもたちに英語を教えてきていましたが、実は、子どもたちと一緒にレッスンを楽しむ反面「この教え方で、英語が話せるようになるのかしら」というジレンマを抱えながらの指導でもありました。

ところが、ひょんなことから英語の先生方が集まるオンラインの勉強会で、表題の泉先生の発表を拝見する機会があり、その時に初めて出会ったB.B.カードに衝撃を受けて惚れ込み、指導の柱にしようと思ったのが、Merry Englishの始まりです!

使⽤依拠モデルに基づく第⼆⾔語指導の実証的研究

「使⽤依拠モデルに基づく第⼆⾔語指導の実証的研究 ⺟語習得プロセスとの⽐較の観点から」と題された
泉先生の博士論文は、コチラのページから、どなたでも読んでいただくことが出来ます。

泉先生は、B.B.カードを用いたレッスンを「英語の豊富なインプットにより帰納的に英語を習得させる指導法」として

北海道札幌市でB.B.カードを使って英語教室をされている魚住先生のお教室でのやりとりを長期的に観察、研究されて
「どのように効果的に母国語のように英語を習得していくか」が論じられています。

B.B.カードの魅力

以下の特徴の文章は、論文から引用しています。

  • ⺟語習得を理想とした帰納的英語指導であること
  • 明⽰的⽂法指導を⾏わず、⽣徒の⺟語(L1)を活⽤してメタ的に働きかけることにより、類推によって理解を促す⽅法を取っていること
  • 中学三年⽣の内容相当の英語の構⽂が書かれたカード16を使⽤したゲームなど、遊びが中⼼となっているのが特徴
  • 教師は⽣徒に、遊びの中で英語を経験させることにより(これは「無意識的学習」と呼ばれる)、暗⽰的知識のベースをつくることに主眼を置いている。
  • ⽣徒が類推により⾃分で⾔語構造や情報に気づくような⽅法で指導を行っていること。その⽅が⽣徒の学習意欲を⾼め、記憶の定着の⾯でも効果が⾼まる。

論文の中では、実際の教室でのやりとりや、その中で配慮されている様々なこと、そしてその効果など多角的に分析されまとめられています。

B.B.カードを使ったレッスンは、敢えて「教えない」ことを大切にしていますが、

それは「何もしない」を意味するのではなく、

実は子どもたちの類推する力、学習する力を信じて、逆にその力を発揮できるように様々な配慮をしながら組み立てられていることが分かります。

私も生徒たちを観察しながら、そしてセルム児童英語研究会の講座や、B.B.カード開発者である難波先生及び認定講師の先生方からの指導を受けながら、日々進んでいます。

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